ぺんぎん先輩の歌姫鑑賞

邦楽女性歌手のレビューを遺書・備忘録代わりに書いていきます。個人の感想です。あなたのオススメ教えて下さい。

■「THE PUFFY」/PUFFY

■「THE PUFFY」/PUFFY 評価:★★★★

 

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01.エッサフォッサ
02.Pathfinder
03.CHOEGOIS
04.パフィピポ山 
05.すすめナンセンス 
06.罪深いかもしれない
07.COCO HAWAII
08.冒険のダダダ
09.陽の当たる丘
10.ALWAYS

 

 配信シングルやベストアルバムはちょこちょこリリースしていたものの、約10年ぶりとなるオリジナルアルバム。日本で活動再開してからは奥田民生のみならず和洋問わないバラエティ豊かな面々にプロデュースされてきたが、今作も同様の手法をとっている。

 PUFFY×ユニコーン楽曲の往年のユルさを感じさせつつも明るい応援歌である「エッサフォッサ」をはじめ、ELLEGARDENプロデュースの本格的な洋楽ロック風の「Pathfinder」、作詞:さくらももこ 作曲:織田哲郎で良くならないはずがない「すすめナンセンス」など、一曲一曲の気合いの入り方や楽曲のクオリティは折り紙付きである。

 

 しんみりとしたバラード「罪深いかもしれない」、ジャジーな「ALWAYS」など多様性に富んだ曲が多く、10曲というコンパクトに纏まっているのも良い。どんな楽曲でもPUFFYらしさを残しつつ器用に歌いこなすのは流石である。

 

 特にバカリズムが作詞を担当した「陽の当たる丘」は名曲。1曲まるまる物件を探すという異色な歌詞ながら、ポップなメロディと「シャワーの水圧以外完璧♪」というサビがなんとも素敵である。もちろんデビュー当時から白のパンダをどれでも全部並べていたりしたので、今更この程度の歌詞で驚くこともないのかもしれない。そして”物件探し”というテーマには、これから始まる新生活というワクワク感がつきものだ。だからこそ最後に物件が決まったときは妙な感動が待っている。(言い過ぎ?)

 

そんなこんなで絶賛が多くなったが、惜しむらくはベスト盤にも収録した「パフィピポ山」、「COCO Hawaii」、既に配信から時間が経過していた「冒険のダダダ」「すすめナンセンス」の代わりにオリジナル楽曲をもう少し聴きたかった点だろうか。マイペースでも良いのでぜひ今後とも音楽活動は継続してもらいたい。

 

 

youtu.be

ユニコーンとしてのPUFFYとのコラボは初らしいが、実家のような安心感である。